巨大な地下室を持つ住宅です。
地下室は通常の住宅では考えられない用途のために作られ、その存在がこの住宅を非凡なものとしています。球技やクライミングなどのスポーツ利用や、大人数での催事、鷹や犬などの動物のための空間などとして使われていますが、非常時には周辺住民への提供も視野に入れた避難シェルターにもなります。
これだけの十分なボリュームを持った地下室をこの敷地内で実現するためには構法と工法を工夫する必要があり、構造計算を含めた独自の方法を考えました。
地上の住居部分は、それによって可能となった8本の鉄骨柱のみで全ての荷重が支えられているため、内部の仕切りは自由に変えることができます。
(住宅建築10月号、新建築住宅特集10月号、AIT(ドイツ)2019年3月号)