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  • 建主の強い趣向をベースとして、工業製品の組み合わせでも手工芸の建築が持つ空間の豊かさを実現するシリーズです。

    そのため、工業化と手仕事による小芸術(レッサーアート)を併存させようと考えた19世紀後半のイギリス人デザイナーのウィリアム・モリスの名を冠することにしました。

    ここでは工藝的なテイストだけでなく、モダニズムも一つの趣向であったと捉えています。そのため、結果として現れる姿形は伝統様式やレトロ調のものとは限りません。

    いずれだとしても、近代建築にまだ手仕事による毛深さが残っていた時代の空間の質を、工業製品の組み合わせによって再現することを目的としています。

    (新建築住宅特集2022年4月号、TOTO通信2022年夏号)