床を構造体で構成しないことで、気積貸しを可能とする多機能賃貸ビルです。
RC(鉄筋コンクリート)造の大きな壁によって建物全体の構造体を形成し、床スラブを構造計算の要素から外すことによって、どの箇所に何枚でも自由に床を入れることができます。
これによって、従来の平米(m2)単価で不動産価値を算定して賃貸料金を決定していく仕組みではなく、空間の体積(気積)による立米(m3)単価による市場を新たに構築します。
狭い土地であっても、その土地の上の空間が本来持っている市場価値が適正に賃貸収益や不動産価値に反映される仕組みを空間として体現する建築です。